過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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387: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/09/04(水) 03:08:44.68 ID:WvnzhtNI0


「あっ……えっと、上がり、ましたね」

「あ、あぁ……」


未だにこの状況は慣れない。
そういう行為をする為の準備をした癖に、いざそれが目の前になるとそのわざとらしさ一瞬だけに妙な躊躇いが湧いてしまう。


「……よっと」


私はそれとなく、ベッドに座る幸子の隣に腰をおろす。
幸子は下唇を甘く噛み締めながら、下を向いて俯いていた。
そしてゆっくりと、私の手に自分の手を重ねようとしていた。
私は動かずに、幸子が手を重ねるのを待った。
それにつられ、砂糖が底に沈みながらゆっくりと溶けていくように、部屋の中に甘い温もりが広がっていく。

幸子の小さく柔らかい手が、私の角ばった手に重なった。
幸子は視線を変えずにぎゅっと私の手を握り、言葉にならない意思を私に訴えていた。




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