過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
1- 20
44: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/07(日) 20:11:49.37 ID:qH1jWcyn0


「あっ……うぅ……」


そんな私の言葉を聞いて、幸子はついに泣きだしてしまった。
倒れそうになった彼女に、私は無意識に寄り、力を抜いて抱きしめていた。


「ゴメンな……本当に……」


今まで、本当に不安だったのだろう。
自分でカワイイとは言ってきたが、いつもLIVEバトルでは負けていた。
自分でも、自信が無くなっていたのだ。
だが、自分の相棒となるべきプロデューサーは慰めてくれず、自分を避けていた。
その辛さは計り知れなかった。

そんな重圧に耐えてきた彼女の小さな体を受け止めつつ、私は再度、自らの愚かさを悔いた。


「ゴメンじゃ、ないですよっ……ゴメンじゃっ……」


彼女も、私同様に背伸びをしていた。
年相応の、か弱い、少女だった。

泣きじゃくる彼女を抱きしめ、ゆっくりと頭を撫でた。
彼女の髪はとても柔らかく、そして滑らかだった。
こんな事実も知らなかったのかと、改めて実感した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
433Res/312.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice