過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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80: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/07/08(月) 00:51:35.51 ID:3cVwqeeN0

両手をパタパタと振ると、二人は渋々「はーい」と返事をし、帰り支度を始めた。
その二人を横に、私は幸子に寄って、少し顔色を窺いながら話しかける。


「……あぁ、悪いな。お前にも構えなくて」

「……ボクは、ノートを奇麗にしてたんです。むしろ、それで構われたら、集中できないじゃないですか……」

「……」


これだ。ここ最近、幸子と話す時間が減ったしまったのだ。
ほぼ毎日会ってはいるのだが、あの元気な二人に時間を裂かれてしまい、彼女との時間が用意できないでいる。
そのせいか、彼女の機嫌は悪い。


「……荷物、持つよ」

「当然です。――さんは、ボクの……犬なんですから」

「はいはい、わんわん」

「ちょっとやる気無さ過ぎやしませんか? もっと犬らしく……いや、もっと馬車馬らしく、ボクの為に……」

「――チャン! 用意できたにゃっ!」


幸子が何か言いかけたが、帰り支度を終えた二人に、その声はかき消されてしまった。



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