過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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◆S.3OfNv5Fw
[saga]
2013/07/07(日) 17:21:54.62 ID:qH1jWcyn0
――
「ボクが一番カワイイに決まってますよ」
それが、彼女の第一声だったのを、私は覚えている。
彼女は、私が初めて担当したアイドルだった。
右も左もわからないような新人の私は最初、「典型的なアイドルが来たのか……」と不安になってしまった。
ステレオタイプというか、芸能人は我儘で自己中心的で、その癖チヤホヤされるから自分が偉いと思っているんだ、と言う思い込みがあったからだ。
平生、あまり喋らない私にとって、あまり得意なタイプでは無かった。
彼女の言動は少々、というか中々エキセントリックであった為、私もその枠にはめ、苦手という烙印を押してしまったのだ。
その気持ちを隠しつつとりあえず、これから一緒に頑張ろうと言うと、
「ふふっ、ボクはすぐに売れっ子になりますよ! 何て言ったってボクはカワイイですから!」
という、泥船に乗った気で安心しろとでも言わんばかりの返答が返って来た。
こうして、一抹の不安を覚えながらも、新人のプロデューサーと新人のアイドル。この前途多難な二人の仕事は、スタートしたのだった。
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