6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 20:24:09.90 ID:UcZguNox0
桐乃「!あんた何みてんの?キモっ!見んな!」
京介「今更じゃねーか。さっきあんな至近距離で見てたろ」
桐乃「何それ、そんなえらそーに言うことじゃなくない?あーキモっ、このエロ!変態!」
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2013/07/07(日) 21:12:52.43 ID:UcZguNox0
ここらで、あの頃、俺と桐乃が別れて少ししたあとの話をしておこうと思う。
四年前の春休みのあの日のことを。
桐乃「はい!人生相談!」
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2013/07/07(日) 21:40:54.47 ID:UcZguNox0
京介「どうって?」
桐乃「だーかーらー昼間のこと!」
京介「おまえにキスしたことか?」
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2013/07/07(日) 21:43:11.32 ID:UcZguNox0
京介「よそはよそ、うちはうちだろ」
桐乃「あんたねぇ…!なんのための約束だったと思ってんの?
こーやってズルズル引きずってたら、けじめつけた意味ないじゃん!」
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2013/07/07(日) 21:47:22.17 ID:UcZguNox0
桐乃「だから、その使い方がダメっつってんじゃん!」
京介「『なんでも』ひとつ、言うことをきく」
桐乃「ぐっ…!」
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2013/07/07(日) 21:49:54.80 ID:UcZguNox0
桐乃「……そんなの、聞かないでよ…。もう今のあたしには、答えられないんだから…」
桐乃はほとんど涙声だった。
京介「…悪い。でもな桐乃、俺のお願いは、別にキスすることじゃなかったんだよ」
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2013/07/07(日) 21:51:33.36 ID:UcZguNox0
桐乃「…そんなの」
京介「『なんでも』きいてくれるんだろ?」
俺は笑って、桐乃の髪をくしゃくしゃしてやった。
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2013/07/07(日) 21:53:24.99 ID:UcZguNox0
京介「だけどな桐乃、おまえはまだわかっちゃいないのかもしれないが、俺はおまえの『おにいちゃん』なんだぞ?」
京介「おまえが『無理だ』って思うことも、俺が絶対なんとかしてやるさ」
桐乃「…こんな時だけ兄貴面すんな!このばか…」
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2013/07/07(日) 21:56:17.50 ID:UcZguNox0
桐乃「そうかな」
京介「おう!おまえ、俺がしてきたこと忘れたのか?
なんだって、ちゃんと叶えてきてやったろ?」
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2013/07/07(日) 21:59:22.88 ID:UcZguNox0
桐乃、俺はちゃーんとわかってたんだぜ?
おまえがどんな気持ちで昼間にメルルの指輪をねだったのか。
いや、もっと言うなら、おまえがどんな気持ちであの約束を決めたのかも、ちゃんと。
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2013/07/07(日) 22:01:38.99 ID:UcZguNox0
そして現在に至るわけだ。
あの時からの俺たちが、実際どんな関係だったのかを説明するのは難しい。
全てを未来に丸投げした以上、俺たちは自分たちの関係を、「恋人」だとは称さなかった。
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