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2013/07/10(水) 22:01:41.30 ID:lfD8m1XT0
レストランに着くと、予約していた個室に通された。
俺は奮発して、ちょっとお高いフレンチレストランを選んでいた。
京介「やべー、今になって緊張してきた」
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2013/07/10(水) 22:03:17.48 ID:lfD8m1XT0
少しして、料理が運ばれてくる。
グラスの中を舞う泡が、シャンデリアの光にきらきらと輝く。
京介「よし!じゃあしっかり味わって食えよ!」
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2013/07/10(水) 22:06:15.58 ID:lfD8m1XT0
京介「えっ…」
桐乃「京介いつも仕事頑張ってるからさ。あたしからもご褒美」
京介「マジか!?あけていい?」
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2013/07/10(水) 23:12:01.31 ID:lfD8m1XT0
京介「ありがとなぁ、桐乃。ボーナスでたまにはおまえに良いもの食わせてやろうと思ったんだけど、逆に良い思いさせてもらって」
桐乃「気に入った?」
京介「もうめちゃくちゃ気に入った!」
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2013/07/10(水) 23:14:27.61 ID:lfD8m1XT0
京介「なんだよ急に」
桐乃「あたしね、あの時、京介がこれからどんな人生を歩もうと、もうその隣にあたしがいなくても、いいって思ってた。これからは、あたしが勝手に遠くから京介を思い続けるだけで、我慢しようって」
京介「……」
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2013/07/10(水) 23:16:12.24 ID:lfD8m1XT0
京介「…そんなこと、言わなくていいって。だって」
桐乃「兄妹だから?」
京介「そういうこと」
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2013/07/10(水) 23:19:48.60 ID:lfD8m1XT0
帰り道、桐乃の大学の友達に出会った。
友達「あれ、桐乃その人は?」
桐乃「ああ、あたしの――」
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2013/07/10(水) 23:21:29.81 ID:lfD8m1XT0
それからしばらくして。
俺はあることを決めた。
京介「なぁ桐乃、海行こうぜ」
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2013/07/10(水) 23:24:06.65 ID:lfD8m1XT0
まだ海開き前の海岸には、俺たち以外に誰もいなかった。
俺たちは、砂浜に並んで腰を下ろす。
桐乃は真っ直ぐ水平線の彼方を見つめている。
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/10(水) 23:25:54.10 ID:lfD8m1XT0
ここで俺は、「あの時」桐乃から返されたものを、鞄から取り出した。
京介「桐乃」
桐乃「なに?」
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