過去ログ - 神崎蘭子(24)「闇に飲まれよ!」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:07:26.03 ID:FhmYjF9Do
「つまりですね、いま、こうして落ち着いて話すのが、一番私をカワイク見せられる。だから、そうしているってことですよ」
「なに?」
「ボクと言うよりも私と言うほうがいまの年齢ではイメージがいいでしょう?」
「そりゃそうかもしれんが……」
「二十代でもまだまだ小娘ですが、この年では小生意気なイメージより、落ち着いたほうが印象がいいのでそうしてるんですよ、私は」
あっけにとられたようなプロデューサーさんの表情を愉しみながら、私は結論づけます。
「十四歳の『ボク』にとってはあれが一番カワイイ振る舞いであり、見せ方だったんです。だから、ああしていた。それだけのことですよ」
「本質は変わってないと……。そう言いたいのか?」
私が言いたいことがわかったのか、プロデューサーさんは、おそるおそるといった様子で、そう尋ねかけてきました。
「そりゃ、経験も積んでいろいろ考えるようにはなりましたが、この世で一番カワイイ私っていう部分は変わってなんかいません」
「そ、そうか。いや、それはそうかもしれんが……」
「プロデューサーさんは、蘭子さんの成長を矯めてしまったと、そう思っているのでしょう? 枝を矯めて花を散らしてしまったと」
そんなこと、あるはずないのに。
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