過去ログ - P「泣いて 泣いて 泣き止んだら」
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13: ◆ZL3cxe4sn.
2013/07/08(月) 21:51:59.63 ID:kyEHZzFQ0

伊織「ちょっとアンタ。個室」

P「だってまだそこまで売れてない……」

伊織「何よ! この水瀬伊織が来てやってるっていうのに個室の一部屋や二部屋用意できないわけ!! しっけたスタッフね!」

P「と、トーン抑えてください!」

 当然、アイドル水瀬伊織として見たら個室なんてあるわけないじゃない。
そんな事実が、まだ誰にも認められてないってことが悔しくて、声を荒げてしまう。

 共同スペースに私の声は響いた。
その声は他のアイドルの耳にも当然届いたみたいで、刺すような視線を感じる。

 悪いと思う気持ちと逆に注目されていることが、誰かに見られているという事実が心に黒い感情を落とす。
口が軽くなる。

伊織「ふん。水瀬家の力でスタッフみんな土木作業員にしてやろうかしらね。どうする? プロデューサー」

P「……伊織、声大きい」

伊織「よ、呼び捨てにするんじゃないわよ!」

 叱られるような声色に一瞬怯んでしまう。
呼びかけるようないつもの声色とは違ってその声は低かった。

P「ごめんなさい。……とりあえずオーディションの打ち合わせしましょう。聞かれたくないので向こうに行きましょうか」



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