過去ログ - とある魔術の禁書目録SS 幻想魔笛 『帰らず村』
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165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/17(水) 11:14:56.07 ID:8RSmbkLF0
――魔術

神柄足『……おぉぉ……かみ、じょう……』

上条(……ってこれだもの。幾ら五和に安心って言われても、安眠なんて出来る訳が無い)

上条(家の周囲をグルグル這いずっているらしく、10分ごとに近づいてくる)

上条(って事は明日の朝まで、一時間に六回、かける十……60回ぐらい接近されるのか)

上条(……まぁ家の中にいる分には大丈夫なんだそうだが)

上条「……」

上条(軽めの夕食を採った後、五和と俺は話し合った)

五和(回想)『では呼ばれても返事をしないため、糸で繋いでおきませんか?』

上条(回想)『糸?いや別に同じ部屋にいれば良いんじゃ?』

五和(回想)『年若い男女が同じ屋根の下っ、同じ部屋ではマズイですっ!』

上条(回想)『お前ら、同じマンションで暮らしてなかったっけ?』

五和(回想)『家族はノーカンかと』

上条(回想)『家族、つーか同僚?』

五和(回想)『で、取り出しました赤い糸っ!これで結べばオッケーですっ!』

上条(回想)『……そこまで俺と一緒の部屋だと身の危険を感じるのか』

五和(回想)『い、いえいえいえっ!とんでもないですっ!むしろウェルカムですが!』

五和(回想)『魅入られたってバステは基本一人で解決する必要があるんです』

上条(回想)『バステ言うな』

五和(回想)『耳なし芳一でもそうだったように、この手の縁は一人で解決しなければいけないんです、ね?』

上条(回想)『まぁ確かに聞くけどさ。あの話って「最初からお坊さんが出張れば良くね?」って子供心に思ってたけども』

五和(回想)『とは言え心配でしょうから、このお裁縫セットから取り出した赤い糸を、こうって』 グルグル

上条(回想)『俺の左手の小指に?』

五和(回想)『お互いの薬指に繋げればほらっ、隣の部屋にいても引っ張るだけで分かりますっ!』

上条(回想)『あぁ声を出したりしなきゃ問題ないのか』

五和(回想)『ですね』

上条(回想)『でもこれ、手首に巻いた方がいいんじゃ?何で小指?』

五和(回想)『……』

上条(回想)『……』

五和(回想)『――はいっ、と言う訳でお疲れ様でしたっ!おやすみなさいっ』

上条(回想)『逃げんなよっ!?』

五和(回想)『あ、こっちの部屋は絶対に開けないでくださいね?』

上条(回想)『なんだその鶴の恩返し』

上条「……」


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