過去ログ - とある魔術の禁書目録SS 幻想魔笛 『帰らず村』
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186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/23(火) 10:46:59.54 ID:dZPB8eJc0
円周「まぁそんな訳だから、村から出るのは良くないと思う――けど、おかしいよね?」

上条「どれが?色々とありすぎて感覚が麻痺してる感じだ」

円周「えっとね。誤解されがちなんだけど、蛇って言うのは本来弱い動物なんだよ」

上条「……はぁ?だって毒持ってんだぞ?」

円周「うん。『そもそも強い動物だったら毒を持つ必要はない』よね?ライオンさんやトラさんは持ってないでしょ?」

上条「言われてみれば確かに」

円周「毒自体精製したり、維持するにのは多大なカロリーを消費するし、一部の昆虫は毒を使うと死んじゃったりするから」

上条「言いたい事は分かったけど、何で今更生物の話?」

円周「そんな毒を持っている蛇であっても、食物連鎖では下位に居るって事だよ」

円周「鳥は天敵だし、野犬や狼や猪、時にはネズミ辺りに食べられる事も珍しくない」

円周「だったらさ、何であんなに増えてるかな、って」

上条「あー……数百匹、しかも大きいのだと人よりでっかかったよな」

円周「『大量の蛇が大きくなるだけの要因』って何かな?」

上条「……成程。不自然か」

上条「実際に、『帰らず村』周辺から小動物やら虫達が居なくなってる、つっても限度はある」

円周「カンカン何とか――神様やオバケはこの世には居ないんだよ、お兄ちゃん?」

円周「だからこの異常な現象も、きっと何かの『要因』がある筈なんだよ」

上条「要因なぁ」

円周「だっよねー?うん、うんっ、『木原』だったらアクティブに出かけないとね!」

上条「自殺行為じゃねぇか!?理性さん帰ってきて!」

円周「大丈夫だって。蛇さん達はアルビノだから日光には弱いだろうし!……タダの白変種かもしれないけど」

上条「だったらさっさと山降りた方がいいんじゃねぇか!」

円周「森の中は適度に日差しが遮られて危険だってば。ね?」

上条「いやいやっ不用意に出歩くのも良く――って待て待て一人で行くな話を聞きなさいよおぉっ!?」

円周「あははーっ、つかまえてごらーん?」

上条「だから今使う台詞じゃねぇつってんだろ!」


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