11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/10(水) 06:00:14.32 ID:n6RJLVrL0
彼が所持しているのは、英雄の妹が使っていたと伝えられている物に似ている。
英雄・ロイの話しは、祖父に沢山聞かされた。
数百年前の話しだ。
勿論、祖父も直に見た訳では無いから、多少の脚色も混じっているだろう。
けれどロイを含め魔の者達と呼ばれた彼等の、
人として生き、人を守る為に生きた物語は、僕の中で生き続けている。
その子孫である魔人の彼も、理由はどうあれ、人間の為にしてくれている筈だ。
此処に来て彼と出会ったのも何かの縁、人間としてきちんと御礼を言わないと
『おい!! 逃げろ馬鹿!!』
彼は振り向き様に叫んだ。
明らかに僕に向けた言葉、正確には僕の背後を見てから発した言葉だった。
瞬時に状況を理解し、僕は身を屈めて前に跳んだ。
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