13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/10(水) 06:05:16.87 ID:n6RJLVrL0
魔物は凶悪な爪を掲げ、振り下ろす
「「……あグッ?」」
「残念だったな。もう少しで喰えたのに」
が、僕の脇を目に追えぬ速度ですり抜けた彼の一振りで首を跳ねられ
何が起きたか理解する間も無く絶命した。
「馬鹿野郎。何で此処に来た? 近付くなって言われてんだろう」
案外若い。歳は僕と同じ位か?
うなじまで伸びた癖の無い黒髪、そして赤い瞳、
端正な顔立ちだが気怠げで、目の下には隈がある。
見るからに不健康そうだ。きちんと食べているのだろうか?
「おい、聞いてんのか? あ?」
「えっ? ああ、ごめん。少し考え事をしてた」
まるでチンピラの様な話し方だ。でも、悪い人では無い。
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