過去ログ - 青年「俺の帰る場所」
1- 20
20:13と14の間[sagesaga]
2013/07/10(水) 18:32:38.44 ID:n6RJLVrL0


【自己紹介】


「なる程、考え事か。あのなぁ、この森には魔物が出るって知ってんだろうが、馬鹿じゃねえのか?」


「それは……ごめん。でも助かったよ。ありがとう」


悪態に反論する事も無く、人懐こそうな童顔の青年は柔和に微笑み右手を差し出した。


その所作に違和感は全く無く、馴れ馴れしさや厭らしさも無い、 純粋なものだった。


「いいのか? 怖い魔者に手を握り潰されちまうぞ?」


と、魔者の青年は脅かすが


「魔人だから…何てのは怖れる理由にはならないし、それを理由にしてはならない。エルフ、ドワーフ、獣人だって姿は違えど人間なんだから」


間を置かずに告げられたその言葉を聞いた彼は、頭をがしがしと掻き、気付けば笑っていた。


「お前、名前は? オレはブラッズだ」


「僕はリナト。よろしく、ブラッズ」


差し出された右手は、握られている。


こうして、種族の違う二人の青年は出会った。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
526Res/316.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice