518:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/09(水) 01:03:01.96 ID:/8+B/CQZ0
ブラッズ「もう直ぐだ。里に着いたら、直ぐに会わせてやる……だから、早く起きろ」
何処を見ても魔物、魔物、魔物……だが、瞳に諦めは無い。
寧ろ、ここぞと瞳は輝きを増し、疲弊の色など一切見せずに刀を振り続ける。
ブラッズ「お前等魔物に、帰る場所はあるか?」
笑う。挑発や嘲笑では無く、純粋に、ただただ、嬉しそうに……
『ガアァッ!!』
その言葉に苛立ったかのように魔物は吼え、ブラッズの腕を切り裂いた。
ブラッズ「ぐッ……ってえな!! このクソ馬鹿野郎が!!!」
『アぎゃッ!!』
ブラッズ「はぁっ…はぁ……俺には、俺達にはあるぜ?」
尚も笑い、告げる。不敵に、誇り高く、笑う。
傷は消えるが痛みは感じる。本来なら、満足に身体を動かす事など出来はしないだろう。
だが動いている、それでも生きている、生きようとしている。
誇りか、気力か、足掻きか、魔者特有の生命力の強さか……
或いは、それだけではないのかも知れない。
ブラッズ「俺の帰る場所……俺達の帰る場所。其処に、帰りを待ってる奴が居るんだ」
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