過去ログ - 【安価】京太郎「清澄にチャンピオンがやってきた」8スレ目
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833: ◆HrLD.UhKwA[saga]
2013/07/22(月) 21:00:16.65 ID:NPEiAvln0
和(あぁっ、私ってば何をしてるんでしょう?)ガクッ

和(京太郎くんの前から逃げ出すようにいなくなって、もしかして変な子だと思われなかったでしょうか?)

和(いえ、京太郎くんは優しいから、絶対にそんなこと思ったりしないんでしょうけど)

和(でも、京太郎くんも京太郎くんです。急にあんなことを言うなんて反則ですっ)

和(うぅっ、ああは言ってましたが、もしも、仮に私が奈良にいたままだったとして、それでも京太郎くんは会いに来てくれるんでしょうか?)

もちろん、もしもの話に更なる仮定を加えても無意味だということくらい、和だってわかっている。

だが、それでも「会いに行く」と彼が言ってくれたことが嬉しかったの事実で。

和(高校に入学する前の私なら、こんな感情、即座に否定していたでしょうね)

和(自分が異性に惹かれることなんて、絶対ないと思ってたのに)

気付けば、いつの前にか彼の姿を目で追っている自分がいた。

和(京太郎くん、強くなってたな……)

彼は自分の横に並んだと言っていたが、それは違う。

彼はいつの間にか自分を追い抜き、さらにその向こう側へと辿り着こうとしていた。

和(でも、嫌な感じはしません)

確かに追い抜かれたことは悔しいし、絶対に追い付いてやるという気持ちだってある。


和(けれど、それ以上に――彼の闘牌に私の心は――)


この感覚が矛盾していることはわかっている。

麻雀を打っている時の和の思考は常にクリアでドライだ。

どんな状況でも心揺れることなく、どんなに奇怪な出来事が起きても、心の水面に波紋が起こることすらなかったはずだ。

なのに、

和(彼の闘牌は私の胸を揺らす)

この感情がなんなのか、今日までわからず、和は苛立ちさえ覚えていた。

しかし先ほどの対局の時、ようやく理解した。いや、させられた。

和(彼の闘牌に私の心は――高揚していた)


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