過去ログ - 恵美「あなた何で日本語覚えたの」鈴乃「アニメとか」
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2013/07/11(木) 00:30:39.63 ID:SKqE2bcJo
恵美「……え、じゃあ何? 魔王のとこの家事手伝ってるのは何なの? 毒でも仕込んでんの?」
鈴乃「いや、普通に近所付き合いで。アパートの共同生活というやつに憧れていた」
鈴乃「欲を言えば犬を飼った未亡人の管理人さんが居れば満足だったが、ああいうのは現代じゃあまりないらしいな?」
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2013/07/11(木) 00:31:07.38 ID:SKqE2bcJo
鈴乃「恵美殿、ようやく勤務を終えられたか」
会社を出た私を待ち受けていたのは、両手に……アニメ絵の袋を携えた鈴乃だった。
恵美「……何してたの、あなた」
以下略
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2013/07/11(木) 00:31:35.47 ID:SKqE2bcJo
鈴乃「ではエミリア、魔王の偵察がてら、幡ヶ谷のマグロナルドにでも行こうか」
恵美「いや、何でよ……今日はもう帰してよ……休ませてよ……」
鈴乃「マグロナルド限定配信のモンスターが欲しいんだ」
以下略
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2013/07/11(木) 00:32:48.26 ID:SKqE2bcJo
鈴乃「千穂殿、やっはろー!」
千穂「あ、鈴乃さん、遊佐さん……や、やっはろー?」
恵美「付き合わなくていいわよ千穂ちゃん」
以下略
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2013/07/11(木) 00:33:15.50 ID:SKqE2bcJo
奢りなら、と頂くことにする。
大量のジャンクフードにうんざりしながら二人してもぐもぐと処理していたところ、
店に入ってきたおじさんから笹の木をもらった魔王達が飾り付けを始めた。
千穂「笹幡七夕祭りで飾るんですよ」
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2013/07/11(木) 00:33:48.56 ID:SKqE2bcJo
鈴乃と二人で、千穂ちゃんを自宅まで送り届けることになった。
昨日は目出し帽の暴漢に襲われたばかりだ、警戒するに越したことはあるまい。
鈴乃「ちなみにさっきの笹の木が発生させた魔力が客を呼んでいたが気づいていたかエミリア?」
以下略
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2013/07/11(木) 00:34:20.43 ID:SKqE2bcJo
呑気に言う千穂ちゃんについ叫ぶ。
いや、私としても今すぐ魔王を討伐するつもりはないが、奴が人畜無害などと認めるわけにはいかないのだ。
鈴乃「情けないぞエミリア! あなたはそれでも勇者か!」
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2013/07/11(木) 00:34:49.76 ID:SKqE2bcJo
千穂「え、じゃ、じゃあ結局真奥さんと戦うんですか?」
鈴乃「いや、彼は負の感情から魔力を集めるわけだから、彼の周りを平和に保てばいいんじゃないだろうか多分きっと」
鈴乃「そうだ、麗しき乙女が三人も揃っているんだし、部活でも作って彼のハーレム路線に変更はどうだろう」
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2013/07/11(木) 00:35:18.79 ID:SKqE2bcJo
恵美「くっ……」
気づけばどこかのビルの屋上にて、私は目出し帽の暴漢もとい大天使サリエルの目からビームを受けていた。
ドラゴンボールのゲームの「目から怪光線」とか「口から怪光線」ってあまりにも安直過ぎる名前じゃなかったかしら。
……ああ、駄目だ。疲労のせいか、何だか思考が鈴乃に毒されてきた気がする。
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2013/07/11(木) 00:35:49.78 ID:SKqE2bcJo
もしや、千穂ちゃんを助けに魔王が来たのだろうか。
だとしたら魔力のない今の魔王が鈴乃に敵うはずもない。
複雑な思いから彼女に視線を向けると……
鈴乃「だが断る」
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2013/07/11(木) 00:36:19.74 ID:SKqE2bcJo
サリエル「……正気か、ベル? 天界を崇める教会に仕える君が、大天使の僕に……」
鈴乃「黙れッ! そして聞けッ!」
彼女が髪に刺していた簪を抜き取り、"武身鉄光"の術で大槌に変化させる。
以下略
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