63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/11(木) 14:12:04.53 ID:HZ78DO6Ro
〜6月13日〜
「旦那、ここでいいんですかい?」
「ああ、間もなく数騎の馬が来る。その中の大将を落とすが良い」
「しっかし、竹槍でええですかい?」
「うむ、それが一番良い。お主らは刀より、竹槍じゃ」
「来ましたぜ。馬が駆けるの音がする」
「では行くか。ワシが言うまで大人しくせいよ」
「へい」
信長と長兵衛、以下数名の農民が藪から飛び出す。
「何奴じゃ」
「怪しいものではございません。私は明智家足軽の者でございます。本能寺の折に怪我をし、坂本へ戻る最中、この村で世話になっておりました」
「そうであったか」
「そなたは、溝尾様でありますね」
「うむ」
「ささ、そちらの方も―――明智様?明智ではありませぬか!お前ら頭が高い!」
村の者が座り、頭を下げる。
「……」
「ささ、こちらへ」
「貴殿、どこかで見た顔だな」
「はぁ、こう見えても明智家にお使いしております故、どこかで見られたのかも。丹波攻略の折では?」
「そうか……すまぬな」
「おい、お前ら、明智様を本堂へ案内し、お休みの用意を」
「いや、先を急ぐ。悪いがこの後、追手が来ぬか見張ってくれればよい」
「はは、あい分かりました」
「すまぬな」
「はは、では―――討ち取れ!」
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