76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/11(木) 14:34:46.45 ID:HZ78DO6Ro
男たちに連行される様に山をおりる。
自分達の車の周りに黒塗りの車が数台。
「鍵を」
ケンは言われるまま、自分の車のカギを渡す。
「お二人はこちらに。お車はこちらで運びます」
リムジンの後部座席に乗り込むと、老人が一人居た。
「驚かせて済まない」
「あなたは!」
「いやいや、もうそれ以上は言わないでください」
「は、はい」
「何か不思議な事があったみたいですね」
「話しても信じて貰えるかどうか分かりませんが」
「信じますよ。この手紙がある限りはね」
「それは?」
「信長公の直筆の手紙です。これはわたくしの先祖に伝わった手紙です」
「!」
「もう一通は徳川家の家宝になっているかと」
「え?」
「実はね、信長公の手紙にはこうあるんですよ。
『江戸が終わり、大政奉還となる。その後、数十年後に日本は暴走し、家は窮地に立たされる』
とね。
簡略して説明しましたが、ここには江戸の終わりから平成までの事が事細かく書かれているのです。
そして、この手紙のお陰で私の父は救われ、今私共はこうして恙無く生活をしているのです」
「そうなんですか」
「ええ。ですから、あの方が『タイムスリッパー』である事も信用いたします」
「はぁ……」
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