過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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207: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/07/13(土) 23:01:23.46 ID:+W9EwcPAo
「悪いけど、あんまり相手してられないの……いろいろと、ねっ!」

 嫌悪感と、少しの恐怖を飲み込んでグレイスが飛び上がる。
 腕を掲げると、光が宙を舞いその手の中へと吸い込まれ、集束していく。
 それは次第に形となり、剣が生み出された。

「グレイスフル、ソードッ!」

 ごく一般的なカース程度なら撫でつけるようだけで倒せるほどの気力をまとわせて切りかかる。
 しかし、空中からの速度も合わせた神速の剣は男に当たらず、いたはずの空間を裂くにとどまった。
 どこへ行ったのかをグレイスが判断するよりも早くその身へと男の銀の脚が無数に迫るも、こちらはカインドが放った光の矢によって阻まれる。

「グレイス、気を付けて!」

「うん、わかってる……助かったわ」

 グレイスが地面を蹴って男との距離をとった。
 完全にとらえたと思った必殺の剣が躱された焦りは、既にその理由を分析する方向へとシフトしている。

 男は変わらず、不快感を煽るような気持ちの悪い笑い声を上げ続けていた。

「グヒッ、グヒヒヒッ! ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!」

「まったく……ちょっと面倒かもしれないわね」

 グレイスがそう呟くのと、男が動き出したのは同時だった。
 地面を抉るほど強力に地面を機械の脚で蹴り、弾丸のように飛び出す。


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