過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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227: ◆UCaKi7reYU[saga]
2013/07/14(日) 19:23:18.02 ID:0mDWRzEW0

蛇が、馬が、狼が、蜥蜴が、鳥があるときは正面から、あるときは死角から、あるときはなだれ込むように襲いかかるがその全てを避け続ける。

「ならもっともっと踊りませんかぁ?…むふふ♪」

そして、最初からそうなるように打ち合わせてあったかのように五体のカースが一箇所に固まり、日菜子はその輪の外に出ていた。

「さぁ王子様、前戯はここまでですよぉ♪」

くるくると仮面を手で弄び、どこまでも余裕を崩すことなくカースに背を向ける。

刹那の膠着、そして怒涛の勢いで五体のカースが日菜子を飲み込もうとして―――

「32の英雄に告げる、その刃を以て姫君を守護せよ……なぁんて、むふふ♪」

その直前に、カースに対して全方位から剣が突進………その数、32本。

馬を切り裂き、鳥を突き刺し、蜥蜴を断ち切り、狼を撥ね飛ばす。

「これで終わりなんてつまらないですよねぇ♪」

しかし、その中を蛇龍だけが離散集合を繰り返し生き残っていた。

「やっぱりですかぁ……さぁどうしましょうか、王子様?」

言うほど困った様子は無く、地を這いずりながら暴威を振るう蛇の猛攻をひらひらと避け続けながら日菜子は思案する。

「こういうの、実は日菜子ちょっと苦手なんですよねぇ…」

状況は互角、というよりもキリがないと言ったほうが正しい。

切っても突いても叩いても潰しても、生半可な物理攻撃では蛇龍にはダメージと成りえない。

逆に、蛇龍が幾ら分裂を繰り返そうが日菜子の手数は尽きることがない。



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