過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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◆cAx53OjAIrfz
[saga sage]
2013/07/12(金) 01:57:33.76 ID:9UNM1y4B0
П「流石にデカイなぁ、音」
茄子「いやぁスゴイですね、『隕石』って、私初めて見ちゃいました」
耳栓を付けていてもうるさく感じる騒音、周囲に散らばる振動によって割れた都市の窓ガラス、そして呆然と空を見上げる人々を差し置き。
П「こんにちはぁ……初めまして、櫻井桃華……ちゃん?いやあ、偶然ってコワイねぇ?隕石とカースがこの車に向かってたんだってねぇ?まあ、両方ぶつかってかき消えちゃったけどね」
Пがニタァァと邪悪な笑みを浮かべ、窓ガラスにヒビの入ったベンツのドアを開けて、中の人物に挨拶をする。
外では、サクサクと音を立てて、笑顔で茄子がクッキーを食べているのが桃華からは見えた。
桃華「……」
三好「だ、誰…?」
П「ああ、申し遅れましたぁ、一応能力者のПっていう人なんだけどさぁ……まあ、出なよ演説の時間だぜ、桃ちゃん?舞台準備は万全だぁな?」
桃華「……」
不機嫌な表情のまま、Пを見返す桃華は何を考えてるかもわからず、Пもニヤニヤ笑みを浮かべる中、遠くからヘリコプターの音が聞こえてくる。
恐らく情報機関のヘリコプターだろう、何故かってここは報道局の近くだからだ、恐らくこの状況は偶然ではないのだろう。
П「ホラ言わなくちゃあ『GDFは何をしているんだ!民衆の税金で固めた装備はゴミクズ同然か!あんなカースを撃ち漏らすなんて!』ってさぁ?」
П「早く動いてない組織をせっつけよ!成りたいんだろぉ?支配者、じゃあならせてやろうじゃねぇか!善政をしく、『清く正しい支配者』に!」
П「そして、早く助けてみろよ!きっと新聞の1面記事に載るぜ!デカデカとよぉ!『櫻井財閥!勇ましき御令嬢主導となり、カースに支配された街を開放す』ってさぁ!」
突然現れ、終いにはゲラゲラ笑う男と不機嫌な桃華を、見て紗南は困惑し続けるのだった。
П「後、不審な動きしたら……えーっと、こういうんだっけ、わ か る わ よ ね ?ってな」
П「だって、僕と君とは、お友達!だもんねぇ!だから確約してあげる!『君はどうあがこうが、今回の件ではヒーローとして讃えられる!』ってな!」
そう言うと、Пは益々不機嫌になった桃華のほっぺたを突っつき、ドアを閉めてゲラゲラ笑いながら立ち去っていくのだった。
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