過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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854: ◆llXLnL0MGk[saga]
2013/07/25(木) 18:14:27.55 ID:Ef+jiHvm0

『キィン』

少女の言葉に金属音が応える。音の主は床から生えている三角形のヒレのような物体だった。

いや、生えている、という言い方には御幣があるかもしれない。

コンクリート製の床にはヒレを中心として波紋のような物が広がっているのだ。

生えているというよりが、潜っている、というのが正しいだろうか。

少女は屈んでそのヒレを撫でてやると、荷物を背負って出口へ歩き始めた。

「カイ、止まれ」

突然の声に、カイと呼ばれた少女とヒレは歩みを止める。

カイ「……誰?」

「俺だ」

物陰から声の主が姿を現した。

カイ「何だ、スパイクPさんか。もうっ脅かさないでよ!」

正体を知って安心したのか、カイはスパイクPの肩をフレンドリーにポンポンと叩く。

スパイクP「本題に入るぞ。手をどけろ」

カイ「つれないなぁ」

ぷう、と頬を膨らませるカイを無視してスパイクPは話を進める。

スパイクP「カイ、現時刻をもって地上先行破壊工作員の任を解く。後任は俺だ」

カイ「えっ……ちょ、ちょっと待ってよ!何でいきなり……」

スパイクP「地上に派遣されてからのお前の行動を海皇様に報告したまでだ。破壊活動をしない破壊工作員は必要無い、と仰っておられたぞ」

言い終えてスパイクPは懐から小瓶を取り出し、中身を自らの体へぶちまける。

スパイクP「ふん、海水の携帯が必要とは……地上とは不便なものだ。ほら、俺の予備をやるからさっさと帰……」

カイ「海皇様は……分かってないんだ……」

カイがスパイクPの言葉を遮った。

スパイクP「何……?」


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