過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4
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914: ◆zvY2y1UzWw[sage]
2013/07/26(金) 00:19:24.35 ID:Sxw2pyBN0
「うわああああああああん!怖かったよおおおおお!」

『よしよし、怖かったねーでも大丈夫だよ。』

人が立ち入り禁止となっている廃ビルの屋上で、ナニカは泣いていた。

黒い泥にデータを投影した偽物の加蓮に抱き着き、自分の聞きたい言葉を言わせながら。

お人形遊びのような自己満足ではあったが…これ以外に上手く泣く方法が分からなかったのだ。

「んっ…ひぐっ…んん…」

『大丈夫、お姉ちゃんがいるから。一人にしないから。』

「加蓮お姉ちゃん…あたしもお姉ちゃんの事大好きだからね…!」

惨めだと分かっていてもギュッとその偽物をさらに強く抱きしめた。

「絶対に奈緒から守るからね!お姉ちゃんも一緒におかしくなったら嫌だもん!」

「世界をシアワセにしたらね、加蓮お姉ちゃんには特等席を用意するから!」

言いたい事を言うと、偽物の加蓮を回収する。

「…だから、あたしを見失わないで…」

丁度時間だったのか、解き放った生命体が帰ってきた。記憶情報を確認すると、ナニカは再び街に降りて歩き出した。


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