過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)4
1- 20
891:マイナーな欝は戯言 5/5 (お題:チーズ)  ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/12/08(日) 02:18:33.85 ID:+8bSjH2P0
 僕がちょっとジョークを交えてそう言い、笑いながら隣を見ると、そこにはもう遥の姿はなかった。スマートフォンには
新着メールが受信されていた。遥からの『キモッ』と言う一言だけのメールだった。これだから女は嫌いなんだ。
 眼下に広がるグラウンドを見つめる。先ほどから走っていた雪香は、いつの間にか全裸になって大声で笑いながら、万歳
のポーズで走り続けている。アイツは露出狂だったのか。まったく女の裸なんて気持ち悪いもの見せるんじゃないよ。最悪
なものを見ちまった。
 僕はひどく気分が悪くなって、電話をすることにした。二度目のコールで目的の相手は出た。僕の部下だった。
「あっ、榊か? 十万やるから僕を踏んでくれないか? あ、あと人気のない場所を走る、露出狂の女を発見したぞ。なんか
バカそうだから拉致して薬打って誰かに売るかAVでも出させれば金になるんじゃないか? ああ、まあ現物を見てから判断
してくれ。うん、そう、踏んでくれるだけでいい。いつも通りだ」
 そして僕は電話を切って、青空を仰ぎながら寝そべった。
 全裸で笑っている雪香はまだ走り続けている。
 僕は病気なんだろうか。
 どうして平気で人を迫害する連中の方が、健常者として生きているのだろうか。アイツらの方が心の部応期だろう。自分が
正常だなんて思っているんだ。
 僕は改めてこの社会が大っ嫌いになった。
 そして射精した。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/567.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice