931:お題「許す」 5/5 ◆JspZXJ6NHA[sage]
2014/01/03(金) 05:37:09.74 ID:+wCw+knJo
「それで、そのあとは?」と、目の前の、生活にくたびれたような刑事が聞いてきた。私は
肩をすくめて、「見回りに来た先生に見つかって、警察呼ばれて、ここにいます」と答える。
これで三度目の事情聴取だった。いい加減、私もこの刑事のようにくたびれてくる。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
「私はいじめを受けていました。これはその復讐です」と、三度同じ答えを返す。
「君と安藤君がしたことはあまりにもひどい。たとえいじめの復讐だとしてもだ。邪悪な行
為だと言っていい。君はそれを分かっていながら犯行に及んだんだね?」
「そうです。何度も言ったとおり、私は、私の受けた屈辱を何倍にもして返したかった。で
もねえ刑事さん。女なんていうものは、押しなべて邪悪な存在なんですよ。許す、許さない
なんて問題じゃない。動物には躾けが必要なように、私は女に躾けを施してたんです。それ
だけ、それだけの問題なんですよ」
終わり
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