過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
↓ 1- 覧 板 20
31: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2013/07/13(土) 22:11:30.99 ID:G632siqIo
ミュウツー『どこまで行く気だ』
チュリネ「すぐ! にーちゃん 『シュギョー』してる」
ミュウツー『修行? なんの修行だ?』
チュリネ「どーんどーん! してるの。……あれっ もうしてない」
ミュウツー(???)
チュリネ「よかったぁ にーちゃんね シュギョーだと おはなし きいてくれないの……あっ!」
チュリネが何かに気づき、速度を増して駆けていく。
その先には、巨大な倒木の上であぐらをかく誰かの姿があった。
巨木には、抉ったような大穴が開いている。
周囲に木屑のようなものを撒き散らし、あたりに生っぽい木の香りが立ち込めている。
この瑞々しい香りは、大穴が今さっき開けられたものだということを伺わせた。
あぐらをかく『誰か』はこちらに背中を向け、表情はわからない。
ミュウツー(なるほど、地響きはこいつが出していたのか)
チュリネ「ダゲキにーちゃーん げんき なったー!」
その誰かが、チュリネの声を耳にして緩慢な動きで振り向いた。
そして声の主が誰なのかを確認すると、のんびりと立ち上がった。
倒木の上から軽々と飛び降りて、ふたりの前まで猫背気味に歩いてくる。
ミュウツー(格闘ポケモンか……見たことのない種類だが)
ミュウツー『ポケモンが、私に何の用だ』
ミュウツーは不快そうな顔を隠そうともせず、眉間にいっそう深い皺を寄せた。
ミュウツーの『声』は今、チュリネたちを中心とした、ごく小さな半径に届くようにしている。
だから、声は聞こえているはずだった。
1002Res/839.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。