過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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797: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/04/21(月) 20:44:41.16 ID:TY0tlMqOo

ふと顔を上げる。

アロエは笑顔を崩さないまま、寂しそうな顔をしている。

女は、問い掛けていた。

いいや違う。

回答を求めるような言い方をしていても、その実、問い掛けているわけではない。

言外に『「そんなこと」ではない』と否定している。

それだけに留まらず、念を押してさえいる。

『キミも、「そんなこと」ではないとわかっているはずだ』。


ミュウツー『……』

アロエ「化石を眺めたり、博物館の展示を考えたり、家事をしたり、本を読んだり」

アロエ「あたしにも、楽しいと思えることはたくさんある」

アロエ「こうやってキミと話をしてる時間だって、とても楽しい」

アロエ「本当にキミの役に立ててるかどうかは、別だけどね」

ミュウツー『得るものが……意味がなければ、ここへは来ない』

ミュウツー『来る意味があると、私は判断したから来ているのだが』

アロエ「意味があることに、意味があるとは限らないよ」

ミュウツー『……???』


アロエは小さく笑った。

『私』のこうした反応は、想定済みだったようだ。


アロエ「何かに、心を動かすこと」

アロエ「何かに、心を動かされること」

アロエ「キミの世界も、あたしの世界も、そうすることでしか広がらない」

アロエ「心は育たない」

ミュウツー『……』

ミュウツー『その「読み聞かせ」とやらも、楽しいのか』



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