過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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805: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/04/21(月) 21:13:32.96 ID:TY0tlMqOo

ざあっ、と葉の揺れる音がして、彼は目を覚ました。


ダゲキ(……あ……)

ダゲキ(ねたんだ……ぼく……)

ダゲキ(……どれくらい?)


空を見上げる。

細い月の位置は、さきほどまでとほとんど変わっていない。

眠っていたのは、そう長い時間ではなかったようだ。


ダゲキ(すごく ひさしぶり)


すぐそばには、チュリネがいる。

フシデやイーブイは、もう眠っている頃だろう。


ジュプトルも何やら騒がしく喚きながら、とっくに寝床へ帰ってしまった。

尋ねてみると、『うるせー、おれは いそがしいんだ』と、言っていた。

何がどう忙しいのかなんて、教えてくれなかった。


ミュウツーは特に何も言っていなかったが、夕暮れから姿が見えない。

寝床は空っぽだった。

それは、『ダゲキに頼まれて』、意気揚々と探しに行ったチュリネが教えてくれたことだが。


ダゲキ(……つき、ほそいな)

ダゲキ(ミュウツーは……また、ニンゲンのところ かな)


以前言っていた、街の人間のところへ行ったのかもしれない。

あの日は今日よりもなお、月が見えなかった。


だから、今夜はそばにいるのがチュリネだけだった。

最近の賑やかさに比べると、少し寂しいくらいだ。


ダゲキ(はやく、かえって きたら、いいのに)


チュリネはきのみを齧り、のんびりしている。

それも、彼がうとうとする前と同じだ。

彼女が食べ終わった『へた』の数も変わっていなかった。


ダゲキ(ぼく……どれくらい ねた のかな)




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