過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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857: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/15(木) 00:00:57.32 ID:bkaD2x5po
アロエ「うーん……なんて説明したもんかな」
ミュウツー『……個人的なことだから、言っていいのかどうかわからないが』
アロエ「?」
ミュウツー『その「ジュプトル」は、野生に生まれたのではなく、ニンゲンが繁殖させた個体のようだ』
ミュウツー『奴の話からすると、一ヶ所で飼育され、それからトレーナーの手に渡っている』
アロエ「……そうか、じゃあそういう話もした方がいいか」
ミュウツー『……?』
女が椅子に背を預けると、椅子がきいきいと音をたてた。
アロエは壁の本棚に目を向ける。
なかなか口を開かない。
何か、躊躇わねばならない話なのだろうか。
アロエ「人間が最初に自分の相棒にするポケモンは、どうやって手に入れると思う?」
ミュウツー『それは、自分が連れているポケモンと戦わせ……あ?』
アロエ「“いちばん最初”の、ポケモンだよ」
ゆっくり、はっきりと言う。
アロエは自身の言葉を、一文字ずつ床に並べていくように話している。
その言葉の意味をよく考えろと言っているのだった。
ミュウツー『……戦わせる手持ちが、いないか』
アロエ「うん」
アロエ「もうわかってると思うけど、『最初の一匹』は野生のものを捕まえるより、人から貰うことが多い」
ミュウツー『「ジュプトル」は、そのために繁殖させられたポケモンだと言うのか』
アロエ「そういうことだね」
アロエ「キミにとっては……ぞっとしない話だろうけど」
ミュウツー(『ぞっとしない』……?)
ミュウツー(よくわからない)
アロエ「もちろん、ポケモンを所有している誰かの助けを借りて、入手する場合もある」
アロエ「でもまぁ、たいていはある程度の年齢になった時に、他人から一匹目をもらう」
アロエ「だからそういうポケモンには、初心者向けとされているものが選定されているの」
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