過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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868: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/05/15(木) 00:12:58.38 ID:bkaD2x5po
論理的には、確かにそういう結論に達する。
これだけの情報を示していれば、そこに辿り着くのも当然かもしれない。
ミュウツー『……貴様には、やはり話すべきではなかったか』
アロエ「言ったでしょ、今さら誰にも言わないって」
アロエ「たまたま、ね。さっきまで読んでた新聞記事と繋がった、っていう」
アロエ「キミにとっては面白くないでしょうけど、ポケモンが森に捨てられてるって話」
ミュウツー『……それで「繋がった」、か』
ミュウツー『それを知って、貴様はどうする』
アロエ「助けが必要だっていうなら、いつでも、可能な限りの力は貸す」
ミュウツー『動機は』
アロエ「ジムリーダーとして、ポケモンに関わる者としての責務、母親としての人情、それから」
アロエ「……“人として、放ってはおけない”……かな」
ミュウツー『……』
言うことは全て言った、という態度でアロエは黙った。
ミュウツーの返事を待っている。
ミュウツー『……お前の考えはわかった』
ミュウツー『だが私たちは、今のところ……私たちなりに森で生活している』
ミュウツー『森に元々住んでいるポケモンとの折り合いをつけ、生きている』
ミュウツー『ニンゲンとの距離も、彼らとの距離も、私たちなりに考えているつもりだ』
ミュウツー『だから、無理に現状から「助け出そう」とする必要はない』
ミュウツー『これで伝わるか?』
アロエ「うん、わかった」
溜息をつきながら、女はそう言った。
ミュウツー『……元より、二度とニンゲンとは関わるまいと感じている者も多い』
アロエ「それは、そうよね」
ミュウツー『まわりくどい言い方で、遠慮と受け取られても困る』
アロエ「了解」
アロエ「それでも、キミたちがそこに至るまでに辛い思いをしたのなら、それは人間が原因だ」
アロエ「もし自分たちだけで困り果てたら、遠慮なく頼ってほしいもんだね」
アロエ「あたしじゃなくて他に信頼できる人間が一人でもいるなら、そっちでもいい」
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