過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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921: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/07/22(火) 22:00:49.91 ID:aMV/BRFao

彼女の幼稚な視線に、そんな厄介なものを感じることは、さすがにない。

彼女の真意が、もっと単純であることはわかりきっている。

邪気がないことも、かえって面倒だった。


チュリネ「みーちゃん、おはなし じょうず!」

チュリネ「チュリネ、いっぱい いっぱい、わかった」

チュリネ「たのしい!」


必死になって、チュリネは感想を述べる。


イーブイ「ぼくも、わかんない とこ、いっぱい けど」

イーブイ「とっても、たのしかった!」


それを見て触発されたのか、イーブイも負けじと飛び跳ね始めた。

どうやらこのふたりは、よくわからないところで張り合っているようだ。


ミュウツー『……そ、そうか……』


『わからない』、『むずかしい』と不評を買う可能性も、もちろん考えていた。

やけに喰いつきがいいのは、正直なところ予想外だった。

それも、幼く、未熟な方のふたりが。


思わぬ賞賛の言葉に、ミュウツーはうろたえて、ふらふらと視線を漂わせた。

ジュプトルの姿が目に入る。

尾をゆっくりと揺らし、難しそうな顔で何ごとか考え込んでいる。

よほど真剣なのか、目を開いているのに、こちらの視線に気づく気配はない。

あとで喋らせることにしよう。

仕方なく、また視線を泳がせる。


最終的に行き着いた視線の先でも、ダゲキがかすかに首を捻っていた。

しばらく待ってみると、はたして彼と目が合う。

彼はわずかに目を細め、面倒臭そうに身を縮めて目をそらした。

視線の交錯で、感想を要求されたと解釈したようだ。


ダゲキ「……ううん」




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