過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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923: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/07/22(火) 22:05:43.84 ID:aMV/BRFao

ダゲキ「だって」

ミュウツー『「だって」、なんだ?』

ダゲキ「ええと……うまく わからないや」

ミュウツー『……言わなければ、もっとわからんのだが』

ダゲキ「うん」

ダゲキ「だ、か……ら、かんがえ……て、るの」

ミュウツー『そうか』


意外なことに、少し鬱陶しがっているようにも見えた。

そんなそぶりを見せるのは、彼にしては珍しいように思う。

彼の頭の中にどんな思考が渦巻いているのかなど、ミュウツーには知る由もない。

感情を剥き出しにするだけなら、言葉などなくとも難しくはない。

彼の場合は、多少事情が異なるが。


だが、この場を共有する者たちが目指すのは『その先』だ。

発信し、受け取り、思考し共有するための技術だ。

自分で表現するための“すべ”を少しずつ身につけようという試みのひとつが、この茶番だ。


頭の中を無理に引き摺り出すこともできるが、それでは意味がない。

茶番が無駄になる援助をしては、何の進歩も生まれない。


ミュウツー『……時間がかかりそうだな』

ミュウツー『まあいい、ゆっくり考えてろ』

ダゲキ「うん」


『生徒』は実に真面目だ。

皮肉も通じない。


ジュプトル「わかったけど、わからない も、いっぱい あるよ」

ミュウツー『ほう。どこがわからないというんだ』


今度はジュプトルに向き直り、問いかけた。

『私』の眉間の皺は、深いままだろう。

別に怒ってはいないが、傍目には怒っているようにしか見えないかもしれない。

自分でもそう思う。




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