過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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924: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/07/22(火) 22:09:09.50 ID:aMV/BRFao

だが、これはもはや癖のようなものだ。

俄かには変えられない。

自分でもそう思う。


ジュプトル「えーっと、なー」


だがジュプトルは、そんな『不機嫌の象徴』をさして気にするようすもない。

どうやら『生徒』たちも、今となってはよくわかっているようだ。

『先生』の機嫌が本当に悪いのか、それともそう見えるだけなのか。

事実、今この瞬間のミュウツーは、象徴が示すほど機嫌は悪くない。

どちらかといえば、気分がいいくらいだった。


ジュプトル「その『てがみ』、すぐ あげればいい じゃん」

ミュウツー『この……「グレッグル」が、か?』

ジュプトル「うん」

ジュプトル「だって、その……ガマガル ってヤツ、『てがみ』ほしいんだろ?」

ミュウツー『そうだ』

ジュプトル「なんで、はこんで って、たのんだの?」

ジュプトル「じかん かかるよ」


ミュウツー(む……それは、一理ある)


手紙ひとつ届けるのにまどろっこしく、まわりくどい。

どうやら、ジュプトルはそう言いたいらしい。

適切な語彙を持てていないために、それこそ『まどろっこしく、まわりくど』くなってしまったようだ。

そんな感想を抱くのも、わからないではない。

この本を初めて読んだ時、ミュウツー自身が抱いた感想でもあったからだ。


ミュウツー『まあ、お前の言うこともわかる。それは……』

チュリネ「あのね、チュリネ わかる!」

チュリネ「ねえ、みーちゃん。チュリネ、いって いい?」

ミュウツー『……言ってみろ』


チュリネは背筋を伸ばした。

晴れ舞台を与えられた子供のように振る舞う。




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