過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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960: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/08/20(水) 01:17:03.46 ID:uzzTTkrho

チュリネ「でも、ジュプトルちゃんの ほうが、はっぱ きれい だね」

ジュプトル「うん、そうだろー?」


チュリネが妙に誇らしげに言った。

ジュプトルもまた、まんざらでもないという顔で胸を張る。

彼女の言った形容は、どうやら賛辞の意味を持つものだったようだ。


ジュプトル「おれの ほうが、ずーっと かっこいい」

ダゲキ「そうなの?」

ミュウツー『お前たちの着眼点がわからん』

ジュプトル「チャクガンテン? こんなに ぜんぜんちがうじゃん」

チュリネ「うん!」

ミュウツー『……そ、そうか……』

イーブイ「よく わかんない」

ダゲキ「うん」


どこが判断基準になっているのか、やはりミュウツーには判別のしようもない。

眼前にあって見慣れたジュプトルと、図版の個体。

まじまじと見比べれば、確かに少し顔つきが違うようにも思う。

“そう言われてみれば”という程度だったが。

ましてや、葉の艶や美しさを比べた違いなど、輪をかけてわからない。

実際、かつて目にした、たくさんのクルミル、クルマユはみな同じに見えた。

逃げていった“フシデたち”も、交流のあるフシデとどう違うのか、いまだにわからない。


ミュウツー(一応、それでも違う『気はする』のだが……)

ミュウツー(同じフシデ同士、あるいは草ポケモン同士なら、見分けはつくということか)

ミュウツー(以前言った『見分けがつかない』という冗談も、洒落にならないな)

ミュウツー(……あれは冗談だったのか)


ミュウツーは気を取り直して、開いた図鑑に目を落とした。

ページの大部分は、個体の成長度合いに応じた能力の列挙に割かれている。




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