過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』
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965: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/08/20(水) 01:27:21.45 ID:uzzTTkrho

ミュウツー『お前は単に、私やこいつと比較して自分を卑下しているだけではないか』

ミュウツー『単に、自分が同じものを持っていないからだ』

ミュウツー『腕力がなかろうが、超能力がなかろうが』

ミュウツー『それは秀でたものが異なるだけで、強さとは関係ない』

ミュウツー『しかもその「強さ」という判断基準は、ニンゲンが作った一直線の「強さ」だ』

ジュプトル「う……うん、まあね……わかんないけど、わかるよ」


伝えたいことがうまく言葉にならなかった。

言いたい内容は、不足なく言えていると思う。

だが、それだけでは、用が足りない。

言いたいことを言っただけで、伝えたいことが伝わるわけではない。

……人間ならば、こんな時にどう言うのだろうか。


ダゲキ「……でも」

ミュウツー『ん?』

ダゲキ「いみ ないのかな」

ジュプトル「なにが?」

ダゲキ「やくにたつ、っていう こと」


このやりとりを受けて、彼はまた何かを悩み始めていたようだ。

決して豊富とはいえない概念と語彙の手札を眺め、思考しているらしい。

今まで見せてきた以上に、『考え込む時の顔』をしていた。


ミュウツー『おい』

ダゲキ「ん?」

ミュウツー『だから、駄目なんだお前は』

ダゲキ「だめ?」

ミュウツー『駄目だ』

ダゲキ「なんで」

ミュウツー『お前の「役に立つかどうか」という考え方も、結局はニンゲンが基準だ』


おおげさな溜息をついてみせる。

少し楽しい。

嫌な話、不愉快な話をしているはずなのだが。

相手は叱られた子供のように、情けない顔をしている。




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