過去ログ - 【咲-Saki-】和「…浮気者」咲「泥棒猫…」【京和？】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲-Saki-】和「…浮気者」咲「泥棒猫…」【京和？】

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263: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:09:42.78 ID:+SbXIRu+o

――それを…悪いとは言いません。

恐らく宮永さんだって…何か悪意があった訳ではないのでしょう。
けれど…それは私だって同じです。

以下略

264: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:16:59.29 ID:+SbXIRu+o

――　後で…ゆーきにもメールを送っておきましょう。

結局、私は彼女が送ってくれたメールに返信一つ出来ていないままなのです。
勿論、朝からろくに話せていないので、ゆーきに口頭で返事をしている訳でもありません。

以下略

265: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:23:21.55 ID:+SbXIRu+o
「…その前に…ちょっとお話して良いか？」
「それは…」

そんな私を呼び止めるゆーきの視線は、とても真剣なものでした。
恐らくそれだけであれば、私は彼女を振りきって家に帰る事も出来たでしょう。

以下略

266: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:29:52.54 ID:+SbXIRu+o

「京太郎の事…このままにしておきたくないんだろ？」
「っ…！」

しかし…そう分かっていても…私の本心を射抜く彼女の言葉に私は同意出来ませんでした。

以下略

267: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:37:40.55 ID:+SbXIRu+o

「…別に…それの何がいけないんですか？」
「…のどちゃん…お願いだから…正直になってくれ」
「私は最初から正直です。ゆーきの方こそ…少し変ですよ」

以下略

268: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:45:06.53 ID:+SbXIRu+o

「何度、言われても…私の答えは変わりません」
「もう…そうやって嘘を吐かないでくれ…ううん…嘘を吐いても良いから…！せめて自分に正直になってよ！」

それを証明するような私の言葉に…ゆーきは縋るような言葉を漏らしました。

以下略

269: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:52:21.15 ID:+SbXIRu+o

「いい加減にして下さい…っ！！もう…しつこいんですよ！！」
「のど…ちゃん…」

はっきりとした怒りを吐き出す私にゆーきが目尻に涙を溜めました。

以下略

270: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 19:58:40.59 ID:+SbXIRu+o

「…あぁ…そうなんですね」

瞬間…私の頭の中に浮かんできたのは…つい一週間前の光景でした。
あの時…須賀君は最悪と言っても良いタイミングで部室へと戻り…私の言葉を聞いたのです。

以下略

271: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 20:08:04.94 ID:+SbXIRu+o

「或いは宮永さんに私を引き離してくれってそう頼まれたんですか？どちらにせよ…良かったですね、狙い通りになって」
「のどちゃん…！話を…話を聞いて…！」
「っ…！」

以下略

272: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 20:15:35.23 ID:+SbXIRu+o

「…っ！」

そんな私に選べるのは…その場から逃げ出す事だけでした。
私の身勝手な感情で傷つけてしまった親友から…それに繋がる自己嫌悪から…私は必死に逃げようとしたのです。

以下略

273: ◆jMQccbQGu.[sage saga]
2013/07/23(火) 20:20:49.17 ID:+SbXIRu+o

「うん…うん…それで…それでね…」

そしてそんな私を夫は優しく接してくれました。
辛いと苦しいと同じ言葉を何度も繰り返す私を嫌な顔一つせず受け入れてくれるのです。

以下略

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