過去ログ - 京介「ただいま」 桐乃「おかえり」
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51: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:33:59.81 ID:/JFVNfU00
必死で想いを伝えてきたあいつを俺は断った。 好きな人がいると言って。
……あやせは多分、気付いていたんだろう。 俺の好きな奴が桐乃だってことに。
そんな普通じゃ納得しないような理由だったっていうのに、あいつは身を引いた。
52: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:34:25.84 ID:/JFVNfU00
開くと一件のメール。 差出人は、あやせ。
From あやせ
今から行きます。 遅れてすいません。
53: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:34:54.92 ID:/JFVNfU00
あやせ「ごめんなさい。 お待たせしちゃって」
京介「いいさ。 その台詞は俺だと中々聞けないからな」
あやせ「ふふ。 そうですね。 桐乃なら、そうかもしれません」
54: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:35:24.10 ID:/JFVNfU00
京介「ああ、分かったよ」
俺は言い、そのまま続ける。
京介「ちょっと報告遅れちゃったけどな、お前には言っておかないといけないと思って」
55: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:35:52.77 ID:/JFVNfU00
京介「了解。 じゃあ、結果から言うけど」
京介「桐乃からも聞いているかもしれないが、両親に話したんだ。 俺と桐乃のこと」
京介「当然怒られて、殴られた」
56: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:36:18.29 ID:/JFVNfU00
あやせ「あはは。 お兄さんらしいですね」
京介「そうかぁ? この言葉も、受け売りなんだよな。 桐乃からの」
京介「まあ、あいつの場合はそれを向けていた対象がちっと酷い物だけどな……」
57: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:36:45.07 ID:/JFVNfU00
京介「そんで、家から出て行けって父親に言われた。 で、俺は出て行く選択を取ったんだ」
京介「……意外っつうか、俺は多分それも分かっていたのかもしれんが。 桐乃も来るって言ってさ」
京介「俺たち二人で家を出て、今はあのアパートで暮らしているんだ。 それが去年の終わりのこと」
58: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:37:12.01 ID:/JFVNfU00
京介「……おう」
あやせ「どうして、なんだか腑に落ちないような顔付きをしているんです?」
京介「いや……それが無いなら無いで、俺にとっては良いことかもしれないんだけど。 てっきり、お前には殴られるのかと思ったんだよ」
59: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:37:45.59 ID:/JFVNfU00
あやせ「……少しだけ、予め桐乃からは聞いていましたからね。 お兄さんと二人で暮らしている、くらいですが」
京介「そうだったのか。 あいつってさ……それ言いふらしたりしてるの?」
あやせ「学校の授業で発表してましたよ?」
60: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:38:12.89 ID:/JFVNfU00
あやせ「そんなこと、桐乃がする訳無いじゃないですか。 自分で言うのもあれですけど……桐乃が信用している人にしか言ってないはずですよ」
京介「そうか。 なら安心だ」
あやせ「……」
61: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/15(月) 19:38:40.98 ID:/JFVNfU00
あやせ「お兄さんと桐乃の信頼関係、ですかね。 お兄さん、自分では気付いていないのかもしれませんけど、今凄く安心した顔をしてましたよ。 それで、良いなって思ったんです。 お互いに信頼し合っているんだなって」
京介「どうだかね。 俺がもしそうだとしても、多分桐乃の方は俺のことそこまで信じきってるって訳でもねえと思うけど」
あやせ「それは、自意識過剰だとか、そう思われるのが嫌だからですか?」
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