過去ログ - 京介「ただいま」 桐乃「おかえり」
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862: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:19:06.13 ID:aRmYB5mg0
桐乃「チッ……うっさいな。 いいから黙って大人しくしてろっての」
この数十秒の会話の最中、桐乃は延々と俺の水着を引っ張ってくる。 それを必死にガードしながらの会話という訳だ。
京介「ここで俺が「分かった」って言ったらただの変態じゃねえか! てかお前も大分変態だよな!?」
863: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:19:32.99 ID:aRmYB5mg0
そんな言い合いを続けながら、いつこの言い合いが終わるのかと思ったとき。 後ろから声が掛けられる。
「あの、他の方の迷惑になりますので……」
必ず居るであろう監視員の方だった。
864: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:20:02.50 ID:aRmYB5mg0
桐乃「チッ……あんたの所為で怒られたじゃん」
京介「……俺の所為か?」
その後少し泳ぎ、今は休憩中。 設置されている椅子に俺たちは並んで座っていた。
865: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:20:41.50 ID:aRmYB5mg0
桐乃「ほ、ほ〜う。 それなら京介があたしを太ったとか言ってなければ、あたしは行くとか言わなかったし」
京介「な……! き、桐乃がじゃんけんで勝ってケーキ貰わなければ、俺はそんなこと言わなかったし」
桐乃「……っ! 京介がじゃんけん弱くなければ、そうはならなかったし!?」
866: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:21:09.14 ID:aRmYB5mg0
京介「へ、へえ。 ならお前が俺に惚れてなきゃ同棲なんてしてなかったし!」
桐乃「一緒でしょ! あんたがあたしに惚れてなかったら同棲してなかったし!」
京介「うっせ! 桐乃が妹じゃなかったら俺はお前に惚れてなかったし!」
867: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:21:39.06 ID:aRmYB5mg0
桐乃「てか、あんたのはマジ? あたしが妹じゃなかったらっての」
京介「……わかんね。 でも妹じゃなかったとしても惚れてたかもしれん。 会えてたら、だけど」
桐乃「……ならよし」
868: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:22:05.14 ID:aRmYB5mg0
京介「いやだから、俺たちが兄妹じゃなかったらこうはなってなかったかもしれん」
桐乃「……まあ、確かに」
京介「ってことはだな、桐乃。 お互い様じゃね? これ」
869: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:22:32.04 ID:aRmYB5mg0
京介「……はぁ。 分かった。 俺が悪かったよ、桐乃」
そして結局俺はこう言ってしまうんだけども。
桐乃「分かればいいよ。 許してあげる」
870: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:23:26.73 ID:aRmYB5mg0
そういえば。
最近になって気付いたことが一つ。
桐乃は俺に、何かをねだることが多々ある。 それは今日みたいにアイスだったり、はたまたどこかへ連れて行ってくれだったり。
871: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:23:53.95 ID:aRmYB5mg0
そして。
そして、思い出したことが一つ。
俺はある一つのことを忘れていたのだ。 すっかりと抜け落ちていて、忘れてはならないことを忘れてしまっていた。
872: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/29(月) 13:24:38.46 ID:aRmYB5mg0
以上で本日の投下終わりです。
乙、感想ありがとうございます。
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