過去ログ - 京介「ただいま」 桐乃「おかえり」
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922: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:18:24.83 ID:BIV3Nzb40
どうやら褒めたのは正解だったらしい。 桐乃の声色からして、嬉しそうなのが伝わってくる。
桐乃は俺が後ろに座るのを感じたのか、黙ったまま、前を向いたままでボディソープを俺に渡す。
それを受け取り、何回か押し、手に溜めて泡立て、桐乃の背中へ。
923: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:18:57.71 ID:BIV3Nzb40
桐乃「ね、ねえ」
京介「……どした?」
桐乃「出来ればタオル使って欲しいんですケド……」
924: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:19:27.26 ID:BIV3Nzb40
桐乃「ちょ、なんでそんな嬉しそうにするワケ!? キモいんですケドぉ!」
京介「だってお前の肌めっちゃ触り心地いいんだもん! お前の肌触った男は絶対嬉しそうにするって!」
桐乃「あ、あたしが触らせるのは京介だけだし……でも、そんな嬉しそうにされるとなんかヤダ。 やっぱタオル使って」
925: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:19:54.80 ID:BIV3Nzb40
桐乃「その落ち込みっぷりが怖いんだケド……」
京介「よし桐乃。 明日も一緒に風呂入ろうぜ」
桐乃「なんでそうなるッ!? 一年に一回だけだから!」
926: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:20:22.92 ID:BIV3Nzb40
桐乃「ま、まだゆうの? なら……ひと月に一回……とか」
京介「おし、そうしようぜ桐乃。 月に一回は一緒に風呂な」
桐乃「……なんか騙された気分」
927: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:21:21.11 ID:BIV3Nzb40
京介「うっし。 じゃあ俺は出るぞー」
ぶっちゃけ、これ以上桐乃と触れ合っていたら俺がヤバイ。 こういう時はさっさと出るに限る。
しかし、俺はすっかり忘れていた。
928: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:21:48.53 ID:BIV3Nzb40
桐乃「待って」
腕を掴んだりはされていない。 それでも桐乃の声はそれだけで俺の動作を止めるには充分な物だ。
俺は開き掛けた扉から手を離す、そして振り返り、背中を向けたままの桐乃に対して尋ねる。
929: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:22:16.37 ID:BIV3Nzb40
京介「い、いや……俺もう、のぼせてきてるし……さっき湯船入ったし……」
桐乃「ふ〜ん。 嘘吐くんだ。 そんなの嘘ってことくらい分かるんですケドぉ」
京介「う……で、でもなあ!」
930: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:22:48.49 ID:BIV3Nzb40
まあ、でも。
京介「……なら、仕方ないか」
自分の意思とは裏腹に、俺はそう答えてしまう。 違うか。
931: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/07/30(火) 13:23:23.62 ID:BIV3Nzb40
桐乃「……面白い話どーぞ」
京介「すげえ振りだな……じゃあ一つ、面白いかどうか分からない話でもすっかな」
桐乃「お。 てっきりなんも話さないかと思っちゃった。 ヨロシク」
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