過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:17:45.89 ID:OcKQEmd6o
千穂(けど、……こういう形になっちゃうとは思わなかったなぁ)

真奥と恵美の前に、実の子ではないとはいえ娘であるアラス・ラムスが現れたのはつい先日だ。
結果として、彼らは擬似的な夫婦、家族に近い形態を取ることとなった。

そして真奥は決意したのだろう。
順序を大幅に飛ばし、変則的な形とはいえ恵美と家庭を築いた今、千穂の想いへの返事をしなければならないと。

千穂「あの、真奥さん」

真奥「ん? あ、なに、ちーちゃん」

先手を取られ動揺する真奥に、千穂が向き合う。

千穂「もし、もしもですけど……」

そこで彼女は口をつぐんだ。

千穂(……危なかった。変なこと言っちゃうとこだった)

――もしもアラス・ラムスちゃんがいなかったら、私を選んでくれる未来はありましたか。

そんな、アラス・ラムスを否定するような発想をした自分に自己嫌悪を抱く。
千穂にとってもアラス・ラムスは守りたい、大事な存在だった。


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