過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:21:21.07 ID:OcKQEmd6o
恵美「それ以前に、あれでスイカは割れないわよね」

鈴乃「逆に割れてしまっても食べづらいだろう? 最後に包丁で綺麗に分ければいい」

彼女は、殊の外楽しそうだった。
魔王城の連中を敵だという建前すら忘れてしまったかのように。
それを口に出すと、

鈴乃「ん、そのことか。それは変わらんが、まあ……」

鈴乃「今の私の暮らしは半分ほど、降って湧いた休暇のようなものだからな。もう少し、毎日を楽しもうと思っただけだ」

……彼女がそう考えた理由は知らないが、考え自体には大賛成だ。
先々どうなるかは知らないが、この毎日を楽しく過ごせるに越したことはない。

アラス・ラムス「ままー!」

真奥「恵美、出番だ! 俺達じゃ力が足りねぇ!」

千穂「やっぱり難しいですよね、スイカ割り」

芦屋「ええ、無念です……我々にもう少し力があれば」

漆原「いやお前ら全員僕を狙っただろぉぉぉ!?」

鈴乃「ほら、ご指名だぞ」

ベルに背を押される。
家族と友人の呼び声に応え、私も笑ってバットを手に取った。


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