140: ◆m7QL2KBO9Y[saga]
2013/07/28(日) 23:10:39.64 ID:49cRhOQ50
「ほんと、あれは優しさなんかじゃないんだよね。きみの鬼とは大違いだよ」
「かはは、そう言ってやるなよ。お前だってあいつのこと、嫌いなわけじゃないんだろ?」
「まあ、そうなんだけどね。けど、いい加減こういうのが自分の身を滅ぼすだけじゃ済まないってこと、わかってほしいよね」
「心配してんのかよ。優しいんだか厳しいんだかわかんねえな。つーか、結局あんたはわかないことだらけだな」
「まあいいや。俺はそろそろ行くわ。あいつにも宜しく言っといてくれ」
「わかったよ。伝えておく」
「んじゃな」
人識はそう言って、町を後にした。
やはりメメは、人識の別れの言葉に対し、なにも返さなかった。
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