過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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EP@「夢見る魔法少女じゃいられない」1
◆X/Lv.1Xswo
[saga]
2013/07/13(土) 23:54:51.04 ID:mdJL4y3H0
淀んだ夕暮れの空。
廃屋のビルの上に小さな影が浮かんだ。
まるで操り糸の切れたマリオネットのように力なく、それは宙へと投げ出された。
もろくも地面に叩きつけられる、その直前だった。
夕日を浴びて黄金色に輝く細い何かが伸びてきて、落ちていくその影をそっと
抱きしめるようにやわらかく受け止めた。
「――どうして?」
受け止められた儚い影――暗い表情をしたOLは不可解な現象に戸惑う。
「怪我はありませんか?」
そこに駆けつけた、金髪の少女が柔和な笑みを浮かべながら問う。
「え、ええ」
OLはぎこちなくうなずいた。
金髪の少女はまるでアンティーク人形のような服装に、十代半ばと思える年齢とは
不相応によく発達した胸を持ち、どこか非現実的な存在であるような感じがした。
思えば今日ここに来て、廃ビルの上から飛び降りるまでもずっと現実感が無かった。
そして今どうして自分が死んでいないのかもよくわからない。
そんなことを考えていると、ペンキで塗りたくるように急に風景が変わった。
さっきまで寂れた町にいたはずなのに、あたりは暗闇につつまれ
この世のものとは思えない奇妙な生き物がゾロゾロと現れた。
蝶のように舞うハサミ、ヒゲの生えた人面のような花を咲かせる歩く植物。
「なんなの、いったい……」
あまりにも想像を超えた事態に、OLは叫び声をあげることすらできなかった。
「少し、じっとしていて下さいね」
金髪の少女はそれだけ言うと、長大な銃を2挺、スカートの中から取り出した。
どう考えてもそれほど大きなスカートではない、長い銃がどうやって2挺も
収まっていたのか、OLには全く見当がつかなかった。
鮮やかな装飾の施された銃を少女は片手に1挺ずつ持って、踊るように滑らかに
狙いをつけて引き金を引く。
まるでそうなることが初めから決まっていたかのように、化物は銃弾を浴びて
大きく吹き飛んだ。
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