過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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9:EP@「夢見る魔法少女じゃいられない」8 ◆X/Lv.1Xswo[saga]
2013/07/14(日) 00:00:46.82 ID:cNbElzG40
赤髪の少女は振り向きざまにまたエネルギーの塊を飛ばす。

「それはもっと違う!」

皆本の叫び声と共に、その小さな人形のようなバケモノは潰れた。

そして、まるでボロ屋敷が崩れるように風景がはがれて行き、やがてそこは
ただの病院の中庭になった。

「サイキック(念動)とヒュプノ(催眠)による悪質ないたずらか……?
空間の歪曲もあったから変則テレポーターでもあるかもしれない。
しかもどれもレベル5以上はありそうな……」

皆本は真剣に考え込む。

それほどの超能力の持ち主が一連の失踪・行方不明事件の犯人だとしたら
中々の強敵だと言える。

もし超能力犯罪組織などが関わっているとすれば考えていた以上に
大きな事件にあたってしまったのかもしれない。

「あの憎悪だとか苦しみだとかの感覚の強さはいたずらじゃないと思うわ」

紫穂も自分の意見を述べる。

「あなたたち、『魔法少女』ではないの?」

そこに、置いてけぼりにされた金髪の少女が呆然としながらそう言った。


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「内務省特務機関超能力支援研究局……バベル!?」

金髪の少女は驚きの声をあげた。

彼女は先ほどまでの演劇のようなアイドルのような衣装とは違い、
見滝原中学校指定の制服を着ている。

少し真面目に学校の授業を受けている学生なら『バベル』という組織の名前自体は
誰でも知っている。

日本の超能力政策を一手に担う公的機関であり、一応内務省の管轄とはなっている
ものの、かなり独立性の高い組織だと言われている。

「見滝原中学校三年生、巴マミ。超能力診断では陰性、つまりノーマルだと
診断されている」

皆本は巴マミと書かれた学生証と見滝原中学校から取り寄せた生徒資料を見比べた。

今目の前にいる少女が巴マミであることは間違いない。

しかし、彼女がとても超能力をもたない、ノーマルだとは思えなかった。


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