17: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:22:48.33 ID:EnRHzSex0
疑心暗鬼になるかとも思うのだが、神様のフェア精神は中々なものだった。
選べるというので、僕は男性から女性まで、様々な観測者に目を通していった。
と、その中でも、一際に大きく装飾された女性らしき観測者が目を惹いていた。
「この人は、どうなんでしょうか。オススメって書かれてありますけど」
「ああ。思い出せばこの人のせいでしょう。その装飾は、過去の物です」
「選べなかった観測者が、選べるようになった理由。彼女は、失敗した」
「あるお客様が自らを『不幸』と認識せずに『幸せ』と思われたのです」
「現実は確定され、あるとき『不幸』とお気付きになられ、お客様は…」
「その観測者も、何か理由があったようなのです。しかし、失敗は失敗」
「神様に思うところはありますが、失敗だけはいただけません。けれど」
それまでは、わたくし共の中でも、尊敬に値する人物だったのですが。
しかし、それ以前に、わたくしは彼女が苦手です。人を騙すのですよ。
さらには、手段を選ばなくなった。だから、オススメはいたしません。
「ええと。僕は、この人にします。ごめんなさい。気になってしまって」
「かしこまりました。お客様の選択に、わたくし共は水を差せませんよ」
では、こちらで登録させていただきます。彼はそう言い、椅子に座った。
「返信がきました」と言って、ディスプレイをこちらの方へ向けてきた。
「は?」
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