過去ログ - ゲームは一日一時間
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23: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:26:06.83 ID:EnRHzSex0

一週間後。正確には七時間後に、僕は起こされた。

外はまだ暗いようだ。「今日は夜か」と呟く父に頭を抱えた。
となると、いずれ、朝も昼も来るということになるのだろう。
ということは、時間の概念だけが変化した、と考えるべきか?

「早くご飯食べないと、遅刻しちゃうわよ。一日終わる前に家を出て」

母の言葉から推測するに、恐らく午前七時頃なのだろう。
元の世界では、午前八時には学校へ向かっていたと思う。
窓から外を見ると、夜に、小学生が整列して歩いていた。

「ほら。鞄持って。期末試験に向けて、頑張って。応援してるわ」

「うん。行ってくるよ。それじゃあ、お母さんも、家事頑張って」

制服を見るに、やはり僕は同じ高校に通っているようだ。
再三だが、変化したのは時間の概念のみ、と結論付けた。
すぐに慣れるはずもなく、僕はどうやら遅刻寸前らしい。

教室に行くと、何だかいつもと雰囲気が違うようだとすぐに察した。

話を聞くと、どうやら転校生が来るという話なのだそうだ。
男子は「可愛い人だといいな」女子は「かっこいい人なら」
誰しも、何かしらの変化を求めているらしい。僕もそうだ。

「席につけ。今日は、転校生を紹介する」




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