26: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:27:39.48 ID:EnRHzSex0
「はい、今日はこれで終了。解散だ」
先生はいつもより張り切っている。隣の副担は面倒そう。
何のために教職員になったのだろうか。よくわからない。
僕は、彼女の方を見て、また目があった。こちらに来た。
「ねえ。あなた、いつになったら、わたしに話しかけるの?」
「あ。ごめん。なんというか、ほら。忙しそう、だったから」
「というか、どこか静かなところにでも行きましょう。案内」
そう言われて、何故か先に出て行く彼女を追いかける形になった。
恐らく、教室では動揺が広がっているのではないだろうか。嫌だ。
学校の案内をしながら、僕は思い当たる静かな場所を探していた。
「あ。ここなら、誰もいないみたいだ。少しだけ借りようか」
そう言って、僕は適当な椅子を借り、彼女の対面に腰を下ろした。
彼女は「疲れた」と嘆きながら、机に対して、身体を預けていた。
「最近、いきなり引越しになって。もう、くたくたよ。疲れた」
「学校に来たら、女の子に囲まれるし。早く収まらないかしら」
「僕が見た限り、しばらくは、収まらないだろうな。恐らくは」
「学校に行くのが嫌になりそうよ」
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