29: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:29:51.00 ID:EnRHzSex0
「二十四時間」
父と母は、揃ってその言葉を反芻し、目を丸くしていた。
すぐに笑い出したが、僕の表情から、何かを察していた。
「ごめんな。お父さん、そんな事言われると思ってなかったから」
「お母さんもよ。ええと。仮にでしょ。そうねえ。考えておくわ」
父も「そうするよ」とだけ言って、口に運びながら考えている様子だった。
しかし、食事が終わっても、依然として何かしら答えは出ないようだった。
「部屋に戻るよ」
そう告げ、僕は部屋に戻って、ある事に気がついた。
今日は、携帯をチェックしていなかった気がすると。
よく見たら、また、充電が切れている。充電しよう。
充電器にさし、数秒待ってから電源を入れた。
メールは来ているだろうか。彼女から、とか。
心の何処かで、僕は期待していた節があった。
問い合わせてみると、予想外のメールの数だ。
八件も?
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