3: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:15:27.86 ID:EnRHzSex0
全てのはじまりは、僕の携帯に届いた、この一通のメールだった。
前述の「一日を一時間にするゲーム」のはじまりより、少し前の話だ。
その時の僕は、一年もゲームを絶ち、進学校の合格を勝ち取っていた。
受験勉強の反動とも言えるだろうけれど、僕は堕落した生活を送った。
それゆえに、僕は入学後、はじめてのテストで赤点を取ってしまった。
「このまま、大学に入るまではゲームをやめなさい」と言われた。
両親が僕の将来を憂いているのは理解していたが、少しこたえた。
「いい成績をとったら、ゲームする事を認めてほしい」と言った。
両親はそれを承諾し、僕は日々勉強に勤しむことになった。
しかし、入学後に行われた、はじめてのテストが四月末。
次に行われた前期中間テストが行われたのは、六月上旬。
一ヶ月程度を勉強に費やして、覆せる高校ではなかった。
「確かに、前より順位は上がった。でも、これでようやく中の下でしょ」
進学校では、誰もが常に「勉強はしていない」という体を装っている。
しかし、実態は「この程度では、勉強しているとは言えない」である。
入学早々から大学進学を目標とする彼らには、太刀打ちできなかった。
「この成績じゃあ、せいぜい、ゲームは一日一時間かしら」
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