過去ログ - ゲームは一日一時間
1- 20
43: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:37:01.22 ID:EnRHzSex0

それからの僕と言えば、テスト勉強に頭を悩ませていた。

幸いなことに、彼女は頭が良かったので、勉強を見てもらえた。
数学に関しては先生がいたが、訪ねると面倒そうな顔をされた。
しかし、最終的には仕事を投げても教えてくれる。いい先生だ。

「この問題が分からないようでは、上位は難しいと思うわよ」

厳しい言葉だが、納得できるだけの根拠がある彼女の言葉だった。
僕も、それはわかっている。一日一時間では、さらに厳しいのだ。

「一日が、二十四時間に戻ってくれたら」

僕は何気なくそう呟いていた。彼女は、その言葉に唖然としていた。
というより、何かに怯えているような顔をしていた。なんだろうか。

「あ。ええと。ああ、あの先生、わたし、どこかで見たことあるかも」

あまりにも急な話の方向転換で、僕は吹き出しそうになっていた。
触れてはいけない話題だったなら、僕もそれに乗ろう、と思った。

「分からない。どこだったかしら。どうしてか、覚えてないのよねえ」

恐らく、いきなり口から飛び出した言葉に、理由付けができないのだろう。
なんとなく分かる。誤魔化す際に口から出る言葉は、あまり役に立たない。

「なら、そっくりさんなんじゃないの?」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
133Res/129.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice